2017年8月号

聖路加だより

7月18日、聖路加国際病院の院長などを務め、生涯現役の医師を貫いてきた日野原重明さんが呼吸不全のため亡くなりました。105歳でした。心よりご冥福をお祈りいたします。今日は聖路加国際病院に入院されているご家族の方に、お話を伺いたいと思います。

7月18日は豊島区で雹が降った日でした。あの雹は日野原さんの死を悼む涙雨、いや、涙雹だったのかも知れません。母親のお見舞いのため30日に聖路加国際病院を訪れた際、敷地内ならいいというので車椅子で院内を散歩しました。院内で散歩といっても、6階の屋上庭園か2階別棟の教会ぐらいしか行くところはありません。なので庭園の後教会へ行ってみると、礼拝堂に日野原さんの遺影が飾られていました。明日からの献花台の準備をしているそうです。すると係の人から「献花は明日からですがもしよかったら拝んでください」という話がありましたので、母と妻と私は日野原さんの遺影に手を合わせました。普通に手を合わせてしまいましたが、よく考えたらここは教会。手を握って拝んだり、十字を切ったりするべきだったんでしょうか。
6月22日に誤嚥性肺炎で聖路加国際病院に緊急搬送された母親は、最初の頃は弱々しくてもうこの先長くないかなと心配してしまうほどでした。幸い肺炎の症状はすぐに改善したものの、弱った筋肉のまま自分でトイレへ行こうとして転倒し、背骨を圧迫骨折してしまったそうです。ただし本人は覚えていません。そのため身体をベッドに固定され、外れるとブザーが鳴る紐も装着されました。母親の身体を採寸して、特注の医療用装具(ギプスみたいなもの)が完成したら動けるようになるのでそれまでは拘束状態で過ごさねばなりません。数週間後、装具が完成しました。しかし骨と皮だけの母親の身体には金属の装具は痛くて耐えられませんでした。
そこで先生が、骨にセメントを注入する手術をしてみてはどうかと勧めてくれました。簡単な手術だし、すぐに固まるので数時間後には歩けるようになるそうです。姉弟で相談の結果手術を受けることにしました。数日後だか数週間後だかに手術が行われましたが、その前日にテレビ特番「スーパードクターズ」でちょうどその手術についてK先生が出演しますと言われたので、録画して観てみました。こういう手術を母親は受けるんだなと、タイムリーな番組だったので安心しました。術後は順調で、K先生から「骨粗鬆症が酷い状態で、8箇所にセメントを入れました。今までにこんなに入れた人はいません」という説明があったそうです。でももう、リハビリをすればまた歩けるようになるとも説明があったそうです。
誤嚥性肺炎のためずっとペースト食またはトロみのついた食事だった母親も、元気になってくると病院食に飽きてきてしまい、あまり食べなくなってしまいました。食べて栄養をつけるのが先決だと姉弟で相談し、本当はいけないかも知れませんがトロみのついていない食事も内緒で食べさせました。私が病院へ行く日の時は「パンが食べたい」というので病院の売店で小さいサイズのサンドイッチを買いました。そしたら病院食の他に、サンドイッチ2つも美味しそうに食べました。こんな小さなサンドイッチ2つとはいえ、入院した頃を考えると格段に回復しているを実感します。
医療用装具を作っていないで初めからセメントの手術をしていればもう少し早く回復できたんでしょうけど、まぁ結果論だから仕方ないですね。この後母親は、8月1日に五反田のリハビリ病院へ転院する予定です。

「日野原さんの105歳は無理としても、母親にはひ孫の顔を見るまでは元気で長生きしてもらいたいですね」と、息子さんは語っておられました。

その他のニュース

実家のガスコンロを粗大ゴミに出した。

実家のキッチンを大掃除し、古い鍋や缶詰などを処分した。

妻が慶應病院に定期検診に行った。

娘の結婚式準備のため、古い写真を引っ張り出して整理した。

仕事仲間のカメラマンが早世してしまい、葬儀に参列した。友人知人、仕事仲間が多く訪れ、こんなに感動的な葬儀は初めてだった。心よりご冥福をお祈りいたします。

仕事的には暇だった。