サバイバルファミリー(2017)

主演╱ 小日向文世  監督╱ 矢口史靖2017年 ( 日本)

【ネタバレ注意】
全世界同時停電ではなく、
どうやら「全世界の電気そのものが同時に消滅した」設定だったらしい。
その設定自体にそもそも無理があったな。
もしもそういう状況に置かれたとしても、
まずは政府の対応を確かめるべく、国会議事堂に向かうのではないだろうか。
国家なのだから。
「政府は何をやってるんだ」という怒り、
情報が遮断されたという不安、
犯罪への恐怖、
などが全く感じられなかった。
こんな非常事態であるにもかかわらず、
ある一定の秩序が保たれているのもおかしい。
略奪、殺人、強姦、クーデター、その他あらゆる犯罪が発生するだろう。
また、いくら電気が消滅したといっても、
地球上のエネルギーは電力だけではない。
ガスや蒸気機関など、電気を使わない車を発明する者が現れるだろうし、
海へ行けばヨットなどの移動手段もある。
熱気球だってあるじゃないか。
終盤でSLが出てきたけど、人間はもっと賢い動物なはずだ。
なので、コメディーなんだけど全然笑えない作品だった。
矢口史靖監督作品はこれで10本目だけど、テーマが悪かったかな。
ちょくちょく登場するカメオ出演俳優はよかった。

GANTZ:PERFECT ANSWER

主演╱ 二宮和也  監督╱ 佐藤信介2011年 ( 日本)

【ネタバレ注意】
ひどいストーリーだった。
1作目がそこそこよかっただけに、残念。
2作目はオリジナルストーリーだったのね。
まぁ、映画公開時はまだ連載が続いていたらしいので、仕方ないのかも知れない。
序盤に「小さな球」が出てきたあたりから嫌な予感がしたけど、
異空間と現実をこんだけごちゃ混ぜにしてはダメ。
理論破綻が甚だしい。
最後、平和が戻って生き返った人たちの中に、
記憶が残っている人といない人がいるというのはおかしい。
そもそもこの件で異星人の存在を知ってしまった人類が、
これまで通りの平和な日常を遅れるだろうか?
あの刑事、必要あったのか?
せっかくの山田孝之がもったいない。
銃で撃てば早いものを、みんなためらって、何でわざわざ刀で闘う?
オチも見え見え。
しかも納得できないオチ。
ほんと、残念。
あの黒服、やっぱり綾野剛だったのか。
クレジットに出てた?
そうそう、何でこんな作品が「PERFECT ANSWER」なのか、
理解に苦しむ。
その答えに観た人が納得してませんから〜、残念!

GANTS

主演╱ 二宮和也  監督╱ 佐藤信介2011年 ( 日本)

原作既読。
しかも、ヤングジャンプ連載開始から終わりまで
現在進行形で読んだ数少ない漫画かも知れない。
好きかどうかと聞かれると、「GANTS」は微妙かな。
ちょっと連載が長すぎたのかも。
とはいえ、これが実写になるとどうなるのか興味はあったので観賞。
原作の世界観をうまく実写化出来ているほうだし、
キャスティングもいい線いっていると思う。
タエちゃんが吉高由里子っていうのはだいぶイメージと違ったけど。
「ガンツ」は、「ロボコン」に出てくる「ガンツ先生」だったのか。
シネマレビューに書いてあって、今更ながら知った。
もっとも、「ロボコン」の先生が「ガンツ先生」という名前だったことすら
すっかり忘れていたので仕方ない。
この長い原作漫画を、次回作でどのようにまとめるのか期待している。

この世界の片隅に

主演╱  監督╱ 片渕須直2016年 ( 日本)

いい映画だという評判は聞いていたものの、
アニメとはいうものの、
戦時中を描いた作品を観るのは気が重い。
ましてや先日、クローネンバーグの「裸のランチ」で
暗い気持ちにさせられた後である。
でもまぁ、いいやと思って観始めた。
そしたらまぁ、何ていい映画なんでしょう。
情緒的であり、憧憬的であり、真面目で、
反戦的で、道徳的で、感動的で、少しだけ笑える。
とても悲しくて、悔しくて、少し救われる。
小学生時代、こういう映画を体育館で観たかったな。
能年玲奈、もとい、「のん」の声優起用がまずはヒットの要因だろう。
大勢がこの映画を観ようと思ったきっかけは「のん」のおかげに違いない。
こういう佳作が、単なる道徳・反戦作品で終わらないで本当によかった。

裸のランチ

主演╱ ピーター・ウェラー  監督╱ デヴィッド・クローネンバーグ1991年 ( イギリスカナダ)

若かりし頃、たぶん二十歳過ぎぐらい。
レンタルビデオがまだ高額だった頃、
デヴィッド・クローネンバーグ監督の「デッドゾーン」を試しに借りて観た。
ほとんど覚えていないが、虫が出てきて、クロくて、
序盤で観るのをやめてしまった。
時は流れて50歳を過ぎ、再びクローネンバーグ監督の作品にチャレンジしてみる気になった。
何故なら今の時代、映画を観るのはほとんどタダだからである。
失敗しても、ダメージは少ない。
で、やっぱり出てきたよ。虫。
クローネンバーグって、よっぽど虫が好きなのね。
で、グロい。
今回もやっぱり無理。
途中でやめてしまおうと何度か思ったが、
なんとか踏ん張って最後まで観た。
要するに現実と幻覚の区別がつかなくなった重度なジャンキーの話。
まぁ、この世界観が好きな人は好きなんだろうな。
自分はやっぱり好きになれなかった。