OKB52、プレデビュー。

OpenEXRの話

前半は専門用語ばかりの備忘録なので、画像の保存形式に興味ない方は飛ばしてお読みください。
最近よくShadeを使用してCG作品を制作しており(といっても単純なオブジェクトですが)、保存の際に出てくる「OpenEXR」という保存形式は目にしていたものの、「やっぱりPSD形式が一番でしょ」という思い込みから「OpenEXR」形式を無視していました。そして先日、「PSD」形式で保存しようと思っていたのに間違えて「OpenEXR」で保存してしまいました。あぁ、無駄に容量喰っちゃったなと心の中で苦笑いしながらも「OpenEXR」で保存された画像のプレビューを見てみると、何と「PSD」形式より全然キレイじゃありませんか。簡単に言うと、広い幅の光を保持できる画像ファイル形式なんだそうです。じゃあ今後は「OpenEXR」でいいじゃん。ただキレイなだけあって、「PSD」だと71.5MBのところを「OpenEXR」だと314.9MBでしたから、約4.4倍も容量が増えてしまいます。でもまぁ、300MB程度なら良しとしましょう。その後は調子に乗って全部「OpenEXR」で保存していました。
ところがふと気づくと、解像度が全部72dpiになっています。Shade上では300dpi設定にしてあるし、「PSD」ではちゃんと300dpiに保存されます。色々検索して調べてみると、Shadeでは「OpenEXR」や「JPG」保存では解像度設定が無視されて、72dpiになってしまうようです。だったら話はカンタン。72dpiを前提として、画像サイズを4.2倍でレンダリングして、Photoshopで300dpiに変換すればいいのです。つまり左右5,200px解像度300dpiで作りたければ、左右21,840px解像度72dpiで作ればいいのです。ただしレンダリング時間も何故か4倍ぐらいかかり、5.39GBというとてつもなく重い画像になってしまいました。それでもキレイだからいいのです。後はこれをPhotoshopで開き、300dpiに変換するだけです……。
ガーン!!!!!
今度はPhotoshopで開くには重すぎるらしく、せっかく21,840pxで作ったものが勝手に9,000pxに縮小されてしまいました。何だよ〜、意味ないじゃん。Photoshopはどんな画像でも扱える最高峰のソフトだと思ってたのに、限界があったのかぁ。残念。結局「OpenEXR」形式は断念し、当面は「PSD」形式で行くことにしました。
で、「OpenEXR」について色々調べ、じゃあそういうソフトがCCの中にもあるのかなと思って探しているうちに、たまたま見つけたのが「FUSE CC」でした。

FUSE CCを使ってみました。

ようやく本題に入ります。一応説明しておくと、CCとはアドビ社で出しているクリエイティブクラウドを指します。デザイナーの定番ソフトIllustratorやPhotoshop、ウェブ制作に必要なDreamweaver、動画編集に使用するPremiereやAftereffectsなどが最新バージョンから古いバージョンまで定額で使用できます。デザイナーには必須なソフトが多いとはいえ、全部インストールするとかなりの容量を使ってしまいますし、不要なソフトも多数入っています。
で、「OpenEXR」の流れで「FUSE CC」にたどり着きました。「FUSE CC」とは、Photoshop用3Dキャラクターを作成するソフトだそうです。これまで自分は「Poser」という3Dキャラクター作成ソフトを15年前から使用していました。もちろん有料なのでビックカメラでソフトを購入しましたが、「FUSE CC」が使えるようになれば今後はタダ。これは試してみる価値はありそうです。
ダウンロードしていきなりいじってみたら、操作性は「Poser」に近いので説明書なしでもスムーズに理解できました。その後操作方法の書いてあるサイトを参照しながら、本格的に「OKB52」の制作にとりかかりました。しかし、「FUSE CC」はまだベータ版なので、表示は全て英語です。眉毛って英語で何だっけ、CHINは確かアゴだったよな、など、操作は理解出来ても英語が理解できない悲しさ。Google翻訳を併用しながら、どれがどのパーツを変化させる値なのかをひとつづつ理解していきました。
割とスムーズに大元のキャラクターが完成し、さてポーズはどうやってつけるのかなと思ったら、ポーズはPhotoshop上でつけるそうではありませんか。今回初めて知ったんですが、Photoshopはいつの間にか3D機能も充実していたんですね。これにはビックリしました。画像編集はもちろん、動画も3Dもいじれる。そのうちillustratorやPremiereなどの機能も加えていって、アドビはクリエイティブソフトをPhotoshopに一本化しようと目論んでいるのではないかとさえ勘ぐってしまいました。
それはともかく、出来上がったのが上記の「OKB52b(ベータ)」です。

OKB52bの特徴

「Poser」時代の歴代OKBに比べてかなり日本人に近づき、なおかつ本人にも近づいたと思います。「Poser」時代はジェームズというキャラクターをカスタマイズしていましたが、自分の技量では欧米人の枠からは脱却できませんでした。それが「FUSE CC」では割と簡単に実現できてしまうのですから凄いものです。初めて制作した「OKB37」でさえ当時は凄いなと思ったのに、15年の月日を経て「OKB37」を見てみると、まるでレゴブロックのようです。
ただしベータ版のせいか、用意されているパーツが限られていました。眉毛は欧米人独特の形しか用意されておらず、自分のカタチには完全に近づけられませんでした。自分が着るのは丸首のTシャツがほとんどですが、V字のTシャツしか用意されていません。サングラスも似たカタチのはありましたが、自分が愛用しているのはフチアリです。帽子やTシャツにロゴを入れる機能もまだ無いようです。そして「Poser」では指の1本1本まで細かくポージングが可能でしたが、「FUSE CC」では用意されたポージングしかできません。なので、歴代OKBのように腕組みが出来ませんでした。
などなどいくつかの不満はあるものの、正規版が出たらその点も改善されて「OKB52」も正式デビューできるかも知れません。ただし、その頃には「OKB53」になっているかも知れませんけど。