チャルメラについて

約3年半ぶりにチャルメラを食べました。

2014年の1月15日から始めた糖質制限ダイエットは、それまでの自堕落な生活を見直す機会でもありました。2014年1月14日までは、カップ麺であれば大盛を同時に2つ食べないと満足できず、ビールをガブ飲みし、飲んで帰宅する際には遅い時間でも「副しん」に立ち寄って大盛りの定食を食べ、小腹が空けばエクレアやアイスなどの甘い物を「脳の栄養」と称して食べていました。そこに罪悪感はなく、沢山食べるのが健康の証とさえ思っていました。でまぁ、目を患ったのをきっかけに体重を減らして眼圧を下げる必要性を感じて糖質制限ダイエットを始めたので、大好きだった「インスタント麺(カップ麺)」「マクドナルド」「ごはん」「パスタ」「ビール」「デザート」たちとも自然にお別れしました。
糖質制限ダイエットとジョギングによって体重が70kg台まで落ちるという結果を残せたところで、厳密な糖質制限ダイエットを終了。それからは徐々に「ビール」「デザート」「ごはん」を解禁していきました。最近は毎日ジョギングしているわけではないので84kmまで体重が戻ってしまいましたが、減りはしないけど、増えもしない。なのでこれが自分の適正体重なのでしょう。
で、確か今年に入ってからインスタント麺を解禁しました。久しぶりに食べるインスタント麺はさぞかし旨いだろうなと想像していましたが、最初に食べたのが家に買い置きしてあった「マルちゃん正麺(白湯スープ)」だったせいもあり、感動するほどではありませんでした。「マルちゃん正麺」は美味しいとは思いますが、自分が好きなのはもっとチープでスタンダードな「サッポロ一番」「チャルメラ」「出前一丁」など、なのです。せっかくの感動の再会だったので、買いに行ってでもスタンダードな奴を食べればよかったなと今でも後悔しています。
中でも何が一番好きか……ん〜、迷いますねぇ。でもあえてランキングをつけるなら、1位は「チャルメラ」、以下「サッポロ一番しょうゆ味」「サッポロ一番塩らーめん」「サッポロ一番みそラーメン」「出前一丁」という順番になるでしょう。でも自分の場合、インスタント麺は2人前が基本なので、「サッポロ一番塩らーめん」と「出前一丁」のスープをブレンドして食べたりする時もありましたから、このランキングは非情に僅差である点だけは補足しておきましょう。
2017年5月16日、とうとうその日はやってきました。妻も息子も不在時の夕飯に、約3年半ぶりにチャルメラ(2人前)を食しました。具はゆで卵3つと海苔8枚、麺はほぐれる程度のアルデンテ。ではいただきます。1口目をズルズル……、おぉ、やっぱりこの味!旨い!2口、3口……残念ながら感動もそこまで。たった3口で、3年半の空白があっという間に埋まってしまいました。あとはもう、普通のインスタント麺だなっていう感じです。きっと3年や5年程度では、小さい頃に食べた味の記憶は抜けないのでしょう。

インスタント麺と私

振り返って見ると、インスタント麺は人生の一部だったような気がします。米、パンに次ぐ、第3の主食といっても過言ではありません。おそらく自分で初めて料理を作った(料理と言えるかどうかは別として)のも、インスタント麺だったはずです。
インスタント麺といえば、「オバケのQ太郎(自分が観ていたのは新オバケのQ太郎)」の小池さん。本当は「小池さん宅に下宿している鈴木さん」で、アニメーターの鈴木伸一がモデルとなっているという話は割と知られています。アニメの中で彼がインスタント麺を調理するシーンがありました。どんぶりに乾麺を直接入れ、お湯を注いで3分で出来上がるというものでしたが、自分はそれをアニメならではのウソとしか思っていませんでした。何故なら自分は、「チキンラーメン」の存在を知らなかったからです。もちろんチキンラーメンこそが元祖インスタント麺であり、小池さんが調理していたのもチキンラーメンだったのでしょう。しかし、自分が小さい頃は鍋で茹でるタイプのインスタント麺が主流だったし、チキンラーメンはそれほどCMなどで見かけなかったように思いますので、少なくとも小さい頃の自分はチキンラーメンの存在を知りませんでした。だから、小池さんの作るラーメンはアニメならではのウソ(アニメの中の毛生え薬のように)だと思っていたのです。自分がチキンラーメンを初めて食べたのは、それからだいぶ経ってからでした。「ベビースターラーメンをお湯でふやかしたような食べ物だな」当たり前ですが、それが正直な感想でした。
小学生の頃には、「ミニラーメンちびろく」が流行りました。「ボウヤはちび1、ママはちび2、パパはちび3、あなたはちびいくつかな~?」という、せんだみつおのCMが印象的です。自分も好きでよく食べていましたが、ある日調子に乗って「ちび6」に挑戦したところ、気持ち悪くなってしまいました。それが原因で何となく「ちびろく」とは疎遠になり、商品自体も自然消滅していきました。
「中華三昧」の登場も衝撃的でした。これまで食べたことのないゴムのような食感に、発売当初はそればかり食べていたような気がします。しかし飽きるのも早く、数ヶ月後にはパッケージを見るのも嫌になっていました。
そんな中、「チャルメラ」を始めとするスタンダードなインスタント麺は飽きるどころか自分にとっての思い出の味であり家庭の味でもあるという存在にまで昇華しているのですから、その偉大さがおわかりいただけると思います。

カップ麺と私

もちろん自分は、カップ麺も大好きです。ただ、これこそがお湯を注ぐだけで太ってしまう恐ろしいデブ食品だと糖質制限ダイエットを始めてから気づいたので、インスタント麺は解禁してもカップ麺だけは今でも封印しています。
カップ麺との出会いは、1971年に発売されたカップ・ヌードルでした。記憶として残っているのは小学3年生の頃ですが、当時は容器が粗悪だったのかも知れません。お湯を注ぐと化学的な嫌な臭いがして、食べられませんでした。その頃母親は健康食品に凝っていて、健康食品のお店で売っていたしいたけラーメン(確か紙の容器だった)だけは臭いが気にならなかったのでそればかり食べていたような気がします。その後容器が改良されたのか、成長するにつれて味覚が鈍化したのかはわかりませんが、いつの頃からか普通にカップ麺を食べるようになっていました。
カップ麺に関してはインスタント麺ほど思い出も思い入れもありませんが、いくつかの苦い失敗はあります。前述したように自分は大盛を同時に2つ食べないと満足できないので2つのカップ麺を同時に作るのですが、その際にスープを逆に入れてしまい、美味しくない2つのカップ麺を泣く泣く食べたことがありました。お湯を入れたのをすっかり忘れて、気づいた時にはすっかりふやけていた時もありました。カップ焼きそばを湯切りする際、麺をシンクにぶちまけてしまったこともありました(拾って洗って食べました)。
またいつか食べる日が来るのかも知れませんけど、当分の間はカップ麺だけはやめておくつもりでいます。