「ゼルダの伝説 ブレス オブザ ワイルド」を終えて

220時間以上の冒険をありがとう

私を覚えていますか
と姫が言ったから
3月9日はゼルダ記念日

あの歌人がもしも「ゼルダの伝説 ブレス オブザ ワイルド」をプレイしていたら、クリア後にこんな歌を詠んでいたでしょう。
自分がゼルダのプレイを開始した正確な日時を記録していなかったのが悔やまれますが、たぶん2018年1月12日だったように思います。そして2018年3月9日、2ヶ月弱の時間をかけてクリアしました。スイッチには220時間以上プレイしたと記録されているので、一睡もせずにやれば9日ぐらいでクリアできたのかも知れません。でも実際にはトイレ行ったり食事したりしないといけないから無理か。
最後の最後で「あの曲」が流れてきた時には、得も言われぬ達成感を感じました。しかしそれ以上に、2ヶ月に渡る冒険が終わってしまったという寂しさのほうが大きかったように思います。そう、この「ゼルダの伝説 ブレス オブザ ワイルド」(以下本作)は単なるゲームではなく、冒険そのものでした。これまでのゼルダはプレイしていく順番がある程度決められていて、こっちへ先に行かないとその先には進めない、みたいな縛りがありました。本作でも序盤の「始まりの大地」はある程度の縛りがありましたが、それはいわば冒険を始める前のウォーミングアップのようなもので、ここで操作方法や世界観に慣れてから本格的に広大な世界に旅立ちなさい、という親切設計のためでした。「始まりの大地」を出てからは、ほぼ自由。個人的には本作が「始まりの大地」だけで終わっていたとしても満足していたでしょう。しかしさらに広大な世界が待っていました。あまりにも広くてウンザリし、途中でプレイをやめてしまった人もいるかも知れません。広大な世界と自由度の高さ。少なくとも自分は、こんな完成度の高いゲームを他に知りません。
そういえば、息子は早々にクリアしてしまいましたが、たぶんゼルダの世界観を味わい尽くさずに、家族で一番最初にクリアしたいという思いだけでゲームを進めていたんでしょうね。随分と勿体ない話です。いえ、決して負け惜しみではありません。本作は「ガノン退治」よりも「ほこら攻略」がメインで、ゼルダの世界を自分なりに堪能し尽くした後に、ゲームを終わらせるために「ガノン」を退治しに行く。それが正しいゼルダの楽しみ方ではないかと自分は思います。とはいえ、ゼルダに正解はありません。「ゼルダは人それぞれ」って昔の諺にもあるぐらいですから、息子のプレイスタイルもそれはそれでゼルダの楽しみ方のひとつではあります。

クリア度について

本作は、ラスボスである「ガノン」を倒す最終目的を含む「メインチャレンジ」の他に「四神獣」「ほこらチャレンジ」「ミニチャレンジ」「ほこら(試練の祠)」があり、さらに「コログの実」を集めたり「宝箱」を探したりと楽しみ要素が盛りだくさんです。「四神獣」と「ほこら」の中では謎解きやパズル、格闘などが用意されていて、謎解きをクリアした時はその度にアハ体験を味わえました。何年前かのゼルダは「ガノン」が異常にしつこかったり中ボスもなかなか強かったりと、「格闘ゲーム」の色合いも濃かったように思いますが、本作は格闘的要素は比較的ゆるめな「謎解き・パズルゲーム」の色合いが濃かったように思います。でもよく考えたら前作はwiiだったから、wiiというハードを活かすには格闘的要素を増やす必要があったんでしょうね。ただ今回の「ガノン」は、もう少し強くてもよかったかなという気がしないでもありません。
前述したようにとても完成度の高い仕上がりだとは思いますが、しいて不満をあげるとすれば、ハート集めや宝探し、防具や武器などをそれほど頑張らなくてもクリアできてしまう点は、もう少し難易度を上げてバランスを調整する余地があったように思います。
自分の今回のクリア度は、「メインチャレンジ」と「ほこらチャレンジ」は全クリア(なのかな?)。「ほこら」は解けない謎がありました。「ほこら」も全部見つけ出せたかどうかはわからないし、「ミニチャレンジ」と「コログの実」は面倒くさいものはスルーしました。「宝箱」も全て探し出せていません。でもそれでも充分満足です。お腹いっぱいです。スイッチでは「DLC(エキスパンションパス)」という追加コンテンツを買えば本作でさらに新たな冒険を楽しめるようですが、たぶん買いません。もうお腹いっぱいです。実生活のダイエットを通じて、お腹いっぱいなところへ重ね食いをしたら太る。というのを学びました。だから重ね食いはしません。
ともかく、このゲームを制作してくれた全てのクリエーターたち、花札・トランプメーカーからファミコンを登場させ、スイッチを発売してくれた任天堂、ゼルダをプレイできるこの時代に生んでくれた両親、とにかく自分にゼルダをプレイする機会を与えてくれた全ての人たちにこの場を借りて感謝の意を伝えたいと思います。などと、冬期オリンピックのメダリストたちのような優等生コメントでゼルダについての感想を締めくくりたいと思います。

スイッチの今後について

本作がやりたいばっかりにスイッチを約1年遅れで購入したわけですが、ゼルダが終わった今、プレイしたいソフトがもうありません。「ドラクエ」や「メトロイド」や「不思議のダンジョン」が出たら是非プレイしたいのですが、任天堂のサイトを見ても発売予定のお知らせは出ていません。確か「ニンテンドー64」を買った時もゼルダしかやらなかったように記憶していますから、少なくとも上記の作品ぐらいは発売されて欲しいものです。

突然ですがここでお知らせです

ごく一部の方々には長らくご愛読いただきましたオカノ・ドットトーキョーですが、今月号を持ちまして閉鎖いたします。というのも、とある知人の誘いをどうしても断れなくなりまして、4月より港区の某デザイン事務所に就職いたしました。社員はみな20代で、6月におじいちゃんになる予定の自分など出る幕がないとさんざんお断りしたのですが、イタリア人社長のソレッツォさんによると「だからこそあなたの経験を伝授して欲しい」のだそうです。六本木の某イタリアレストランでうれし涙とともに食べたピザの味は、未だに忘れません。というわけで、今後はサイトを更新する時間が作れそうにありませんので、完全に閉鎖させていただきます。2002年から16年間の長期にわたり、ご愛顧のほど本当にありがとうございました。アリヴェデールチ!(もちろんウソ、四月バカです)