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いやぁ、映画って本当にいいもんですね。

約1,000本の映画を観て

巷で話題というか、早くも下火になりつつあると噂の「ポケモンGO」。昔の自分だったら真っ先にやっていたでしょう。ファミコンのスーパーマリオ以来、ドラクエやゼルダやFFなど、ゲームは生活の一部でした。ただ、自分には「収集癖」というものがないので、どこどこへ行くと何々がゲットできるとか、何匹集まったとかに喜びを感じないし、それに費やす時間も勿体ないので「ポケモンGO」には興味がありません。なので「ポケモンゲットしてくる」といって夜中に外出する息子や、街なかで「ログインできない」とぼやく妻を見ていると、イラッとします。最近はそれほど夢中でもないようですけど。
自分がゲームをやらなくなったのは、確かドラクエがオンラインになった頃からです。何故なら、自分がゲームに求めているのは「クリアする快感の詰まった問題集」であり、「不特定多数とのコミュニケーションツール」ではないからです。何だかそれ以来ゲーム熱もすっかり冷めてしまいました。といいながら完全にゲームから足を洗ったわけではなく、一部のゲームは今後も続けていくつもりではいますけどね。ともかく、それまでゲームのために充てていた時間が空いたので、じゃあ何をしようかなと考えた時に、これといった趣味のない自分に気づきました。
ウィキペディアによると「人間が自由時間(生理的必要時間と労働時間を除いた時間、余暇)に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。道楽。」が趣味の定義だそうですから、「読書」や「音楽鑑賞」、「酒を飲む」なども広義的には自分の趣味と言えるでしょう。そういうんじゃなくて、切手収集とか、バイクとか、アイドルの追っかけとか、プラモデルづくりなどのように、一般人よりもちょっとだけマニアックな趣味が自分にはひとつも無い。これでも「オタクの端くれ」だと自負しているので、何かマニアックな趣味を始めたい。でも、お金もないし時間も手間もかけたくない。そこで思いついたのが映画鑑賞でした。
幸か不幸か、これまで自分は映画をそれほど観てきませんでした。1ヵ月に1、2本観るか観ないかのペースで、しかも話題作ばかり。その頃は、よっぽど有名な作品じゃなければ映画のために2時間も割くのは勿体ないとさえ思っていたものです。だからこそ発想を360度転換……いや、これじゃガッツ石松だ……180度転換して、今まで避けてきたジャンル……例えばヨーロッパ映画(特にフランスやイタリア)や高倉健、勝新太郎主演映画、B級・C級映画なども含め、番組表で目についた映画はとりあえず録画するようにしました。それが確か、2010年の秋頃だったと思います。地上波で昼間放映している映画なんてそりゃあもう笑っちゃうようなレベルの作品もあり、ケーブルTVで放映している小難しい映画は、何を言いたいのか最後まで理解できない作品もありました。でも我慢してそれらを観続けていたら、映画鑑賞の2時間が贅沢なひとときに思えるようになりました。だって、数百数千人という映画作りのプロたちが多額の予算と情熱をかけて制作したものを、テレビの前で寝っ転がりながら、「つまらない」「これは素晴らしい!」「結末ばれちゃった」「この監督才能ないな」「こいつ、将来売れるぞ!」と好き勝手に批評できるんですから。同時に自分の知識にもなるし、少なからずクリエイティブな面での刺激にもなります。
それから1年が経った頃、備忘録として始めたのが「映画批評」ブログです。何を観たかわからなくなっちゃうので、自分のために記録しておくのが主な目的です。2011年の9月29日に開始以来、816本(2016年7月29日現在)が記録されているので、この6年間でトータル約1,000本の映画を観てきたはずです。1年で約165本、2日に1本のペースで映画を観ているんですね。映画というのはそのほとんどが主人公の生き様がテーマですから、2時間でひとつの人生を勉強できる。何て素晴らしい人生訓なんでしょう。いやぁ、映画って本当にいいもんですね。

これまでのベスト作品、ワースト作品

映画の好みは人それぞれ。世間では高評価でも個人的には今ひとつだったり、その逆もあります。自分はどちらかというとハリウッド系ド派手アクション映画が好きなので、そっち系の作品は採点が甘くなりがちです。また、無作為に選ぶと言いながらまず観ないのが「韓流」と「ホラー」ですね。韓流は、どうも昔の大映ドラマを観ているようで好きになれません。ホラーは話題作だったら観る作品もあるかな。ミュージカルもそれほど観ないかな。あと、嫌いな俳優の主演作も観ないかな。って、何だかんだ選り好みしちゃっていますね。ある程度選り好みしつつ、少しでも興味を持ったら観てみる。これが基本スタンスです。
そのうえで、これまで観てきた作品の中で勝手に優劣をつけたいと思います。もちろん映画にはそれぞれ違った魅力があるので、ナンバー1を決めるのはなかなか難しいものです。それでもしいて決めるならば、やっぱり「ニュー・シネマ・パラダイス」になりますかね。ストーリーや情景はもちろん、音楽と言い、ラストシーンと言い、思い出しただけで心が温かくなる名作です。「ゴッドファーザーシリーズ」や「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」、黒澤監督の「七人の侍」や「用心棒」「椿三十郎」、ジブリの「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」も、放映しているとついつい観てしまう映画です。つまり、何度も観たくなる作品こそが本当に自分の好きな映画なんだと思います。何度も観るほどではないけど、他にも好きな作品はいっぱいありました。日本映画の「ひみつの花園」は人生がとっても前向きになれる内容だったし、「船を編む」はそのプロフェッショナルぶりに心を打たれ、「鍵泥棒のメソッド」も馬鹿馬鹿しくて好きです。
ベスト作品を選ぶ難しさに比べて、ワースト作品を選ぶのは簡単です。どうしようもなくつまらなかったのは、「コンフェッティ 仰天!結婚コンテスト」。これはもう、断トツのつまらなさ。ドキュメントなのかパロディなのか、真面目なのか笑わせたいのか、わけがわかりません。ま、どうせDVDでも発売されていないだろうし再放映もされないでしょうから、人目に触れる心配はないでしょうけど。巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の「オーケストラ・リハーサル」も個人的には同じぐらいつまらなかったんですが、シネマレビューでは高評価だったので、玄人にはウケがいい作品のようです。日本映画にもしょうもない作品は多々ありました。「続 網走番外地」なんて、やっつけ仕事の支離滅裂映画でしたね。黒澤明監督の「八月の狂詩曲」「どですかでん」「夢」なんていうのも、しょうもなかったなぁ。寺山修司の初監督作品「書を捨てよ町へ出よう」も、ほんとしょうもない。ただ日本映画の場合は、昔の情景や俳優の若かりし姿など、観る視点を変えるとそれなりに面白く感じられるものです。だから「つまらない」作品は皆無で、「しょうもない」という表現が適切かと思います。
実を言うと、最初の数分で観るに耐えず消してしまった作品もいくつかあったので、本当はそれらがワースト作品なんでしょうけど、タイトルも覚えていないし、そもそもが批評する価値すらなかった作品なので、無視。「コンフェッティ 仰天!結婚コンテスト」は、たまたまその日は忍耐力があったせいで全て観てしまい、ワースト1に選ばれてしまった不幸な作品とも言えるでしょう。

映画館について

「何を言ってるんだ。映画館へ足を運んで映画を観てこそ、本当の映画鑑賞だ」と、真の映画ファンには怒られるかも知れません。確かに「アバター」なんて3Dと2Dでは印象が全然違うでしょうから、本来なら映画は映画館で観るべきですよね。一番最近、映画館へ行ったのは何の作品だったっけなぁ。「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」だったかなぁ。とにかくだいぶ前の話です。だいたい、映画館って気軽にトイレに行けないから緊張しちゃいますよね。冷暖房だって暑かったり寒かったりするし、自分の前に座高の高い人が座ろうもんなら最悪ですよ。笑い声の変な人とか、笑うテンポのずれてる奴とか、ボリボリ喰ってる奴とか、得意げにあらすじを彼女に解説する彼氏とか。あぁ、思い出しただけでイライラする。という理由から、あんまり映画館へは行きません。
それではみなさん、さよなら、さよなら、さよなら。